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15/10/30

金沢への旅

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10/27、ラジオ出演とレッスンのため、金沢を訪れました。

初の北陸新幹線。窓側の席を陣取り、車窓からの景色をじーっくり。
進めば進むだけ葉が色を染める感じ、楽しみました。

で、金沢に到着、まずはエフエム石川へ。

お昼の番組『チャオ!』に出演、パーソナリティの平山貴人さん、
一つ一つの言葉に在る思いが美しくも力強くしなやかな方。
平山さんの番組に出る事ができて幸せでした。豊かな時間。

そしてそのあとは金沢でレッスン。
VanVan泉ヶ丘店で個人レッスンとグループレッスン。

私が言うのも何なのですが、なんだかとても充実したレッスンでした。
初めてお会いする方がほとんどで、たった60分という短い時間。
共通言語をさがしたり、何をどのようにお伝えすれば、はやく深く
ご理解いただけるか、なんてことを考えながらレッスンをすすめる
のですが、今回はどの生徒さんも、みるみる表情が豊かになっていかれて、
目が輝きだすのを拝見することができました。

生きにくい現代社会のなかで、閉ざしてしまう心の扉や、おろしてしまう
繊細な感性のアンテナを音楽、歌はいとも簡単に戻してくれる。
自分の魂と意識をしっかりと結びつけてくれるのですね。

そんなことを改めて確認することができた時間でした。

11月のツアー
11/17 大阪 Mr Kelly’s
11/18 防府 Opus
11/19 名古屋 Mr Kenny’s
11/20 金沢 もっきりや
11/21 京都 陽

あそびにきてねー!

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翌日は念願の21世紀美術館へ。

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はしゃいでいます。
顔、寄りでみるとガチャピンです。
お前にくわすタンメンはねぇー!でもあります。


15/08/30

Sing With mooki ! ~resonance space~

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ずっとさぼっておりました、Sing With mooki、
今回からは新しいトピック。

『響鳴スペース』

歌う時、声を出す時、音はどこで響いているのか?というと、
私は頭部で響いていると感じています。
胸や骨や響く場所は数々ありますが、まずは頭部で感じます。
その感覚が、頭のてっぺんのときもあれば後ろっかわの時もある、
鼻の先っちょのときもあります。
どこであれ、響きの芯を感じるのは頭の中のどこか、です。

響鳴する場所、というのは具体的に言うと上の図の感じ。
大きく口をあけて、あくびなんかをしてみると、のどちんこがグイーット上に
あがります。舌を土地としたとしたら、それと喉ちんこが作るスペース、てっぺんが
へこんだ山のように広がります。
専門用語で言うと『軟口蓋をあげる』とか言います。

そうそう、その空間、そしてそのさらに奥が響鳴する場所です。

そこには別になにもありません。空間です。なにも無い場所が音を大きく豊かにする…いつも思うのです、『無い』が『在る』を生み出すってなんだ?って。


15/06/22

Sing With mooki !

久々のSing With mooki!更新です。

今日は私が常日頃心がけていることのお話をしたいと思います。

ピアノ、ギター、ベース、ドラム…なんでもよいのですが、
これらの楽器は肉体の外にあります。ココを押さえればこの音がでる、
ココを叩けばこんな音がする…と。しかしながら、声の場合はそうはいきません。
自分の目では見えないところに楽器がある、中付けです。
声帯も腹筋も響く場所も体の内側にあって目視することはできません。
どうやったら音程がよくなるか、なんかに至っては、歌い始めた頃は
皆目検討がつきませんでした。

解剖図や筋肉、骨の動きを知識として勉強するのも、声という楽器を
理解するのに何らかの助けになるかもしれません。
…がそれはやっぱり知識にすぎない、と思うのです。

一番たよれるのは、みずからの『感覚』です。

『感覚』を通して、体の内側での動きの方向性、動きの振り幅、スピード、
あるいは空間なんかを観察します。
例えば、

●お腹に手をあてて、お腹を使えてるかどうかを手で確認するのではなく、
お腹の動き自体をお腹で感じます。

●喉の動きを喉に意識をフォーカスして感じる。
開いてる?
閉じてる?
上に動いてる?それとも下?…

●響いている場所ってどのあたり?
頭蓋骨を満たしている感じ?
それとも鼻の奥あたりで凝縮された感じ?

などなど。

この感覚の観察と出てくる声、音の照らし合わせを
とにかくしっかりするようにしています。


15/03/30

Sing With mooki! ~ breathing part4 ~

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〜歌う時はどう息を出すの?〜

さてさて、3回にわたって綴ってきました呼吸のお話ですが、今回は最終回。
やっと歌う時の呼気の話にたどり着きました。

簡単な仕組みは今まででお話して来たとおり。
通常の呼吸では空気の通り道がスコーンッ!と開いています。
でも歌う時は声帯が開閉を繰り返し、空気の出口が狭くなっています。

①空気がたくさん出過ぎて喉をいためないためにも
②音程の高低や音圧を思い通りのものにするためにも

空気の出し方をコントロールすることが必要となってきます。

で、歌うために空気をコントロールしながら出す、その『方向性』を図に
してみましたよ。

風船=
周りの器=肋骨
器の底辺=横隔膜
手(指)=ブレスコントロールをしている筋肉

と思って見てみてください。

通常の呼気だと、空気を吐くと肋骨は内側へと縮もうとしますが、歌う時は肋骨を開いておきます。イメージとしては胸が少し持ち上がっているような状態とでもいいましょうか。(このとき、背筋の支えが必要になります!)

おへそよりも上のお腹を内側と上方向へキュッ!!としめます
(このとき、腹筋使ってます!)

そうするとそのエネルギーが横隔膜にあたって空気が下から押し出せれていきます。
空気にスピードがあたえられ、なおかつ余分な空気の量が出るのを防ぐことが
できます。

 

私はSeth Riggs というボーカルコーチについてボイストレーニングを学び始めたのですが、レッスン中によく、
“Ribbs Up!” 『肋骨上げて!』
と注意されたのを覚えています。高音を出すときは特にたくさん注意されました。
随分効率の悪い、のどにも、音にもよくない出し方をしてたんだなあ、と今振り返ってみています。


15/01/16

Sing With mooki!~breathing part3~

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〜歌う時にはどうなるの?〜

あーー久しぶりすぎです。長らく遠ざかってしまっておりました、レッスンブログ、
再開いたします。

二回にわたり、『呼吸』と『声のでる仕組み』などを簡単にお話しました。
今回は歌う時にぜひ避けたい呼気(息の出し方)の話をしたいと思います。

まず、前々回前回でお話したことを簡単に書き出します。

●通常の呼吸で息をはく時、肺は縮まり、肋骨も内側へ向かう。
(空気の出入り口は開いている)

●声をだす時には声帯が開閉を繰り返し、空気の出口は狭くなっている。

では、いつもの息のはき方で歌うと一体どうなってしまうか?
を上の図にしてみました。

風船=
風船を包む手=肋骨
左の図の小さい手=声帯をひっぱる筋力

と思って見てみてください。

((左の図))
左の小さい手は声帯をひっぱって音程をつくっています。
結果、空気の出口は狭くなっています

そこに、通常の呼気=出口が開いている時 と同じ空気の勢いや量でだします
いつも通りに吐こうとすると肋骨は内側へ入ろうとします。
この大きな肋骨という部位の運動にまかせて空気をだしてしまうと…

((右の図))
すると、せっかく音程をつくった声帯に必要以上の空気の圧力や量が
かかってしまい、声帯は不安定な状態になります

歌うときに通常の息の吐き方のままでいると、うまく音程をつくれなかったり
時には傷つけてしまうことさえあります。

次回は『じゃあ、歌う時はどんなふうに息をはくってんだい?』です。